収穫の時

長い間…

国産にこだわってきた…

材料

金具

生産基地はドメスティックに限る

僕のこだわりはそれだけだった

米国製

イタリア

フランス、イングランド…

中国製も脅威だった

三年くらい前から

日本製品

クールジャパン…インバウンド…

つまり円が安くなったことで

メイドインジャパンが見直された

時代(経済)とシンクロしたもようだ…

こうなれば逆に

外国産のカラーレザーを買っても

採算が合うのではないだろうか…

国産の基本色レザーは

揺るぎなく…また

海外のカラーレザーは刺激的で

我々の流派をもって

メイドインジャパン皮革製品を

もう少し活性化させられないだろうか

僕はイタリア人に教えられた

…何をかと言えば

ある種の「洗練」だと思う

言葉にするには難しいが

僕は理解する事ができた

来年早々にヨーロッパへ飛ぶ事にした

今さらだが

「ファッション」を学びに行く

その本質を僕は曖昧に

納得していたに過ぎない…

それは間違いだったと思った…

もしかして

スタイルを語る事より

遥かにアカデミックではないだろうか…?…

『色』という魔法を

僕は次の世代に

レッドムーン流として

継承したいと思いはじめている

IFFはそれに気づかせてくれた

もちろんお客さんからも

いろいろリクエストをいただき

とても感謝しています

僕は

アイスブレイクを果たしわけです

僕の心を包んでいた

厚い氷の壁を突き破った

そんな感覚でいます

まさに収穫の7月でした

レッドムーン後藤