革供養

僕が十代の頃…

玉川高島屋SCでバイトしてた頃…

夫人靴屋の店長さんに

閉店後に店に飲みに来い…と

誘われて行ってみると

スタッフが酒盛り宴会〜最中でした

稀有な光景に疑問を投げると

「わしらの仕事はさ…

天の恵みで成立してるんだ

なんか忍びないがまた

また有り難い」

『…そうかもしれない…』

僕はその時の事

忘れずに持っていました

僕は今日で62歳になりまして

弟子達が毎年仕掛けてくれます

ちなみに今宵の月は

うっすらピンクの三日月であります

天の恵みもまた一段と格別です

(笑)

毎年毎年

『…俺もこれまでかなぁ…』

満身創痍で臨む現場を

なんとかクリアしてこれたのも

素晴らしい応援者の皆さんに

御気遣いいただきましから

やってこれたのです

革細工で飯を食いきれているやつとか

ワークス職人くらいでしょう

まして

一発一山当てた奴など

僕自信「僕」以外知りません

その自信と誇りは

スタッフと弟子が作ってくれました

ヴレッジワークス

引き合いが後を絶ちません…

ステージは一気に格段に上がり

我々の仕事上の運気は

下から吹き上げてくるようで

緊張が高まります

職人達の士気も比例する中

素晴らしいアイデアが溢れ

刺激的な商品が生まれています

普段

会議やらミーティングなど

まったく明な無駄を排除して

やっています…が

革供養の際…つまり

年に一度か二度…

酔っぱらいを交えての『会議』(笑)

けっこうパンチが効いてまして

(笑)

「…なるほどね…おまえそんな事

考えながらいたのかェ…」

今の日本で

「一番豊かなノリを持っている

革工房ではないでしょうか」

皆さんありがとうございます

感謝

レッドムーン後藤